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「ウィリアム・シェクスピア」
中学の教科書に載っていた「リヤ王」があれ程私の心を捕らえたのは、何故だったのだろうか。
最初の本との出会いは、人間欲をまざまざと見せつけているにも関らず、道化の言葉の中には現実と皮肉の美しい協和音が奏でられている、
そんな文学の原点に魅せられたからかもしれない。
その後、映画「今を生きる」(ロビン・ウィリアムズ主演)で、主人公の夢と空想の夢の世界が見事に織り成されていた「夏の世の夢」に憧れ、
「嵐」で感動を覚え、余りにも有名な「ジュリアス・シーザ」で太古のロマンへ引きずられ、「マクベス」「リチャードV世」とシャークスピアが描き出す人間の本質というものに考えさせられ、
振り向かされ、道を教えられた。
私達が手に取る小説は、彼を境にして生れたと言えるのではないでしょうか?
現代の小説の担い手となった偉大な劇作家、私の小説の原点である巧みな詩人、正に、言葉は彼から生れ人の心を揺さ振って、人を冷静にさせるのではないだろうか。
作品紹介
《習作時代》
1590年「ヘンリーY世」
シェークスピアの作品は、殆ど全てが史実や逸話を題材にして創りあげらています
1592年「リチャードV世」
1592年「間違い続き」
1593年「タイタス・アンドロニカス」
1592年「じゃじゃ馬ならし」
1594年「ジョン王」
1594年「ヴェローナの二紳士」
1594年「恋の骨折り損」
1595年「ロミオとジュリエット」
この時31才で既に3児の父親であった、アカデミー受賞映画「恋に落ちたシェイクスピア」は。。。
《喜劇時代》
1595年「リチャードU世」
1592年「夏の夜の夢」
1596年「ヴェニスの商人」
1597年「ヘンリーW世」
1598年「空騒ぎ」
1598年「ヘンリーX世」
フランスではジッドが翻訳していましたが、日本でも坪内逍遥などが翻訳しているんです、やはり詩人でなければ?出来ない作品なんですね
《悲劇時代》
1599年「ジュリアス・シーザ」
1593年「お気に召すまま」
1600年「ウィンザーの陽気な女房たち」
1600年「ハムレット」
1601年「トロイラスとクレシダ」
1602年「一二夜」
1602年「末よければ総てよし」
1601年「マクベス」
1602年「オセロー」
1604年「目には目を」 1604年「リヤ王」
1606年「アントニーとクレオパトラ」
映画「クレオパトラ」は余りにも有名、「ジュリアスシーザ」から話は続いています
1606年「コリオレイナス」
1607年「アセンズのタイモン」
《浪漫劇時代》
1608年「ペリクリーズ」
1609年「シンベリン」
1610年「冬物語」
1611年「あらし」
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