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「開高 健」
芥川賞作家、冒険家、釣り人、茅ヶ崎市民、サントリーのコマーシャル、私がご紹介させて頂いている作家達の中で、唯一皆さんの記憶の中に、これらの実像の内何等かの姿が、未だ残像と成って残っている作家ではないでしょうか?
冒険家、釣り人、サントリーのコマーシャルでは、猛々しいく、秩序を持たない野性的な奔放さを、その面構えに刻んでいました。
その一方で、抒情作家のこの方は、繊細な心の揺らぎと、人間の持つ内面の正直さと、確固とした正義感を表現していました。
これ程の極端さの両方を受け入れるということは、多分、何人にも出来ることではないかもしれません。実際この私も、抒情作家としての作品以外は、読み飛ばしているのですから。さて、あなたならどちらの開高を受け入れられるのか、一度作品に触れて試してみては如何でしょうか?
開高健賞 主催:TBSブリタニカ
実は、「鏡の中の墓標」はこの賞に応募する為に書いたのですが、箸にも棒にも掛からなかったのです。やはりコネが無いと駄目なのですかね???開高の文学を十分映し出していると思うのですが。。。
作品紹介
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